旦那ちゃんに弱音を吐く。
「もうお腹切って出したい」
「帝王切開にしてもらいたいってこと?」
「もう痛くて耐えられないよー」
旦那ちゃんはさぞかし呆れただろう、と思う。
「せっかくここまで頑張ったんだからもうちょっと頑張れよ」
と言いながら腰を一生懸命押してくれた。
「もう頑張れないよー」
情けない私。
痛みがくるたびに吐き気も込み上げてきた。
助産師さんに言うと
「お腹が張って胃が圧迫されるから吐き気がするのかも」
と言われた。
水分も食事も摂れなかった。
陣痛でものすごく痛いうえにオエッてなる。
涙が出てきた。
痛いからなのかオエッとなるからなのかわからない。
痛みがくると点滴の棒につかまって歯をくいしばった。
手に力をこめると体にあまり力が入らない。
少しでも痛みの途中で声を出すと余計痛かった。
午後2時頃
『パンッ』
という音と同時に足の間から温かいお湯みたいなのが流れるのを感じた。
「破水したみたい」
と旦那ちゃんに言う。
助産師さんがすぐ診てくれて
「破水したら早いかもしれませんよーあまりいきまないで下さいね。出血の量が増えちゃいますから」
と言った。
そこからどんどんまた陣痛が強くなった。
“こんなに痛くても人って死なないんだぁー…”
なんて思考回路はショート寸前?(どこかで聞いたなー)の頭で思っていた。
私はとにかく最後は思い出すのも恥ずかしいくらい騒いだ。
いきむのを我慢するのに声を出した方が気が紛れた…気がする。
旦那ちゃんもあんなに大声を出した私を見たのは初めてだったと思う。
いきむのを我慢するのは大変だった。
「ヒッヒッフー」
と先生が来て言ったが痛くて痛くてそれどころじゃない。
助産師さんが
「息吐いて下さいねー」
これはなんとかできる。
そんなこんなで子宮口が全開していよいよ分娩となった。
「もういきむの我慢しなくていいよー」
という先生の声が天の声のようだった。
いきむ時旦那ちゃんの手を思いっきり握った。
会陰が痛い。
裂けるんじゃ…と不安になった。
赤ちゃんの頭が下りてくるたび会陰が引っ張られるように痛い。
「もう切って下さい~」
と言ったら
「会陰が充分に伸びないと切れないからもうちょっと頑張って」
と先生に言われた。
母親学級で『会陰切開はなるべくしない』と言ってたのに自分から切ってと懇願してしまった。
1時間くらいいきんでいきんでやっと会陰切開した。
切ったら早かった。
1回いきんだらズルッと産まれた。
ちゃんと体が出た感じがハッキリわかって“産んだ!!”って感じだった。
フンギャァ―――――ッ!!!。・゚(゜´Д`゜)゚・。
17時ちょうど。
元気な泣き声が響いた。
先生はヘソの緒を切ってすぐ私の胸元に赤ちゃんを抱かせてくれた。
「よく頑張ったねぇ」
私がこぶたに最初にかけた言葉はこれだった。
自然と口から出た。
横を見ると旦那ちゃんが泣いていた。
その後助産師さんがこぶたの体をキレイにして身長、体重などを計ってくれた。
身長48cm。体重3020g。
分娩台の上で初授乳をした。
顔はガッツ石松に似ている。
でも旦那ちゃんは
「見てて飽きないなー」
なんて言ってその後ビデオ撮影と抱っこに明け暮れていた。
義父母も駆けつけ分娩室で2時間くらい4人でこぶたを観賞していた。
ヽ(Д`ヽ●)ヵヮィィ(●ノ´Д)ノヵヮィィ(●´Д`●)b超ヵヮィィ!!
21時頃私は病室に戻った。
興奮して眠気なんてどこかに飛んでいってしまった。
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